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死ねば楽になる保証なんてどこにもない [空想・哲学・思想]


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自殺したいと考える人のほとんどは今の苦しい状況から脱したいために死を選ぼうとしている。

しかし、ちょっと落ち着いて考えてみてほしい。

仮に上手く自殺することができたとしても、“死んだ先が今よりも楽な場所である保証なんてどこにもない”ということを理解しているだろうか。


死後の世界というものについては様々な説が唱えられているものの、未だに明確な答えというものは示されていない。

そもそも存在するかどうかも定かではないが、ここでは存在するものとして話を進めていこうと思う。


天国と地獄の存在

まず、死後の世界と聞いて多くの人が思い浮かべるのは天国と地獄だろう。

簡単に言えば生前に良い行いをした者は天国へ行き、悪い行いをした者は地獄に行くという話だ。

天国とは穏やかな楽園、人々が求める理想郷だ。

地獄とは罪を償うまで様々な苦痛を味わい続ける場所だ。

もしこれら2つの場所があったとして、自殺した人間と寿命で死んだ人間ではどちらに送り込まれる可能性が高いのだろうか。

僕は自殺した人間の方が地獄に送り込まれる可能性が高いと思う。

自殺というのは基本的に寿命で死ぬよりも大勢の人間に迷惑をかけるものだからだ。



自殺は何故大勢の人間に迷惑をかけるのか

自殺する人の多くはうつ病の状態であることが多く、場所は自宅、手段は首吊りであることが多い。(ウィキペディア参照)

その状況から死体が処理されて墓に埋葬されるまでの順番を追っていけば、死体というものがどれだけの人間に迷惑をかけるのかが理解してもらえると思う。


知っている方もいるかもしれないが、首吊り自殺を行った死体というのは糞尿が垂れ流しになることが多く、とても汚い。

その上ひとり暮らしの人間が自殺した場合は発見が遅れることも珍しくなく、虫が群がっていたり、腐敗が進行していて酷い悪臭が漂っていることもあるだろう。

もし死体に慣れていない一般人がそんな死体の第一発見者になってしまったら、かなりの精神的ダメージを受けるのは間違いない。

僕だったら1ヶ月くらいは悪夢にうなされたり、食事が喉を通らなくなったりするだろう。


次に迷惑をかけるのは家族と警察、それと病院関係者だろうか。

親兄弟は葬式という面倒な行事の手続きをしなければならない。

警察は公務員なので動くだけで税金がかる。

病院関係者は見たくもない死体を検分しなければいけなくなる。

他にも不動産屋や家主にも迷惑がかかるだろうし、近隣の住人にとっても迷惑な話だろう。

仕事をしていれば仕事先に、学校に行っていれば学校にも迷惑がかかる。


もし飛び込み自殺なんてしたら、それこそ最悪だ。

万単位の人間に迷惑をかけることになるだろうし、残された家族には恐ろしい額の賠償金が請求されることになる。


自殺というのは、大勢の人間に迷惑をかけるものだということと、非常にリスクのあるものであるということを覚えていてほしい。

しかも死んだからといって、今よりも楽になれる保証もない。

もし仮に死後の世界があったとしても、普通に寿命で死ぬよりも悪い場所に送られる可能性の方が高い。



死というのは頼まなくても勝手にやってきてくれるものだ。

どうせ死ぬなら少しでも人に良い影響を与えてから死のう。

絶望して自殺するよりも、最後まで生き抜いて善行を重ねたほうが結果的にはあなたが救われる可能性は高いのだから。




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