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うつ状態の人がどうして死にたいと思うのか自分なりに分析してみた [空想・哲学・思想]

どうして人はうつ状態になるだろうか。

そして、死にたいと思うのだろうか。

それはその人が求めるものが手に入らないと思い込み、人生に絶望したからではないだろうか。

少なくとも僕のうつ状態が深刻化したときは、僕は人生に希望を見いだせなかったし、自分が人生において求めているものは絶対に手に入ることはないんだと思い込んでいた。

しかし、僕が人生において求めている「好きな時に仕事をして、好きな時に趣味に没頭できる生活」を手に入れる術(すべ)があると知ったとき、僕の人生に一筋の光が差し、僕のうつ状態はゆっくりと治っていった。

うつ状態の正体とは、人間の持つより高次の欲求が満たされることはないと絶望し、そう思い込んでしまった状態のことなのではないだろうか。



人間の持つより高次の欲求とは何か

人間の持つ高次の欲求について知るためには、まず欲求の5段階説(欲求のピラミッド)について説明しなければならない。

欲求の5段階説(欲求のピラミッド)とは、アメリカの心理学者であるアブハム・マズローが提唱したものである。

この5段階説の中では、低次の欲求が満たされると、人はより上の段階の欲求を満たしたくなるというものだと言われている。

図にするとこのような感じになる。
マズローの5段階欲求.png


まず欲求のピラミッドの最下層には「生理的欲求」が存在する。

これは人間が生きていくために必要なものである基本的な欲求のことで、食欲や睡眠欲などがここに含まれる。

2段階目にあるのは「安全欲求」で、危険を回避して安全に暮らしたいという欲求のことだ。

雨風を防ぐ家を求める気持ちや健康的な生活を求める気持ちなどがここに含まれている。

安全欲求の次に求めるのは「社会的欲求」だ。

集団に所属したい・仲間が欲しいなどの欲求はここに含まれる。

この欲求が満たされないと、人は孤独感や社会的な不安を抱えることになる。

ここまでの段階は外的な充足感を得たいという欲求からくるものであると言える。



そして次に来るのが「尊厳欲求(承認欲求)」だ。

他者から認められたい・尊敬されたいという気持ちのことで、ここからは内的な充足感を得たいという欲求からくるものであると言える。

最後に来るのは「自己実現欲求」。

自分の能力を引き出し、創造的な活動がしたいという欲求のことだ。


外的な充足感を求める欲求は低次の欲求、内的な充足感を求める欲求は高次の欲求と呼ばれる。



うつ状態の人間に必要なもの

うつ状態の人間が感じるものは絶望の他にももう一つある。

それは飢えだ。

精神的な飢餓感だ。

やる気や気力といったものを入れる器が皿からざるになってしまったかの如く、生きる意志や正的なエネルギーが抜け落ちていく中で、僕は精神的に飢えることが存在するということを知った。

そして、そういう状態に陥ってしまったときに必要なのは、自分で自分のことを肯定することが出来る程度の努力と、誰かから自分を認めてもらうこと(感謝される・褒められるなど)だ。

自分を救えるのは自分だけだ。

しかし、他人の力を借りることでより早く精神的などん底から抜け出せるのは間違いない。


それでも再起を誓い、新たな始めの一歩を踏み出すのは自分の意思以外にはありえない。

凍えた心に火を灯してくれる誰かを待ち続けるのではなく、自分の意思で火を灯そう。

全てはそこから始まるのだから。


        手のひらの火.jpg



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