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自分で自分を救うという考え方は、実は仏教の思想に近い [空想・哲学・思想]

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今までの記事で、僕は自分を救えるのは自分しかいないと言ってきた。

そして、その考え方は実は仏教の思想に近い考え方である。



日本人と仏教の関係性

世界三大宗教の一つであり、キリスト教やイスラム教徒比べると僕ら日本人にとっても馴染みが深い宗教であると言える。

文化庁の調べでは2013年12月31日の日本の仏教系の信者の人数は8690万2013人となっている。

これは国民の3分の2以上が仏教の信者であるということであるが、勿論絶対的に正しい数字ではない。

2006年の電通の調査によると52%、2007~2008年のギャラップの調査によれば73%もの日本人が自分は無宗教であると回答している。(ウィキペディアの“無宗教”の記事参照)

では、文化庁の調査結果は全くのでたらめなのかと言えばそうではない。

上の数字が仏教的な行事に参加している日本人の割合で考えるならば、何もおかしなことはないからだ。

例えば法事・お盆・お彼岸・除夜の鐘など、意外と日本人というのは仏教的な行事に参加しているのだ。

外国の人や他の宗教を信じている人間から見れば、神仏を信じる信じないに関わらず、仏教的な行事に参加している人は仏教徒に見えるだろう。

広義的な視点から見れば、仏教的な行事に参加している時点で仏教徒であると言えなくもない。




仏教とはどんな宗教か

現代日本において仏教の本質を知る者は意外と少ない。

街中で仏教とはどんな宗教かを訪ねても、半数以上の人はまともに答えることはできないだろう。

仏教がどんな宗教なのかを知るには、仏教の開祖であるブッダの言葉を借りるのが早いだろう。


「ものごとは心に導かれ、心に仕え、心によって作り出される。もし人が汚れた心で話し、行動するなら、その人には苦しみが付き従う。あたかも車輪が、それを牽く牛の足に付き従うように。」

「ものごとは心に導かれ、心に仕え、心によって作り出される。もし人が清らかな心で話し、行動するなら、その人には楽が付き従う。あたかも身体から離れることのない影のように。」

「学ぶことの少ない者は、牛のように老いていく。肉ばかり増えて、智慧(ちえ)は増えない。」

「自分の救済者は自分自身である。他の誰が救ってくれようか。自分を正しく制御してはじめて、人は得難い救済者を手に入れるのだ。」

「愚かな人は、[私には息子がいる][私には財産がある]などといってそれで思い悩むが、自分自身がそもそも自分のものではない。ましてやどうして、息子が自分のものであろうか。財産が自分のものであったりしようか。」

※引用元は下部に記載


簡単にまとめると、「ものや人への執着などの煩悩を捨てて、自己鍛錬を積み重ねて自分を救い、余裕があれば周りの人を助ける。」といった感じだろう。

この自分で自分を救うという考えこそが、仏教と他の宗教との最大の違いであると言える。




僕個人の宗教への見解

ここまで仏教を紹介しておいてなんだが、僕は別に仏教徒ではない。

あくまで僕自身の自分を救うのは自分しかいないという考え方に近いものとして紹介しただけだ。


僕はどんな宗教にも必ず欠点があると考えている。

所詮は人が生み出したものだからだ。

それに時代が変われば、人を取り巻く様々な状況も変わっていく。

有名な歴史ある宗教も、これからの時代に合っているとは限らないのだ。


だからこそ、様々な情報が溢れかえる中で、僕たちは自分の人生観や死生観を構築して、自分の生き方を模索していかなければならない。

それは言うなれば、自分だけの宗教を創り出すに等しい行為だ。

情報という大海原の中に手製の船で漕ぎ出すようなものだ。

しかし、難しく考える必要はない。

今まで何度も意識的・無意識的にしてきた情報の取捨選択を繰り返すだけでいい。

あなたの心が正しいと思うものを信じ、行動するだけでいい。

分からないことに無理に答えを出す必要もない。


一つの宗教に縛られる時代はとっくに終わりを告げている。

いくつもの宗教の中から、あなたが正しいと思うものだけを切り取っていけばいい。

あなたはあなたが正しいと思うことを、伝えたい人に伝えていけばいい。

僕たちは幸運だ。

思想の自由と表現の自由が存在する場所に、時代に生まれてくることができたのだから。




※ブッダの言葉引用元


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